今回は前回出てきたマップ移動チップの補足として、イベントチップによるマップ移動を
紹介します。カルナック城や滅びの町など、イベント後に爆発して消滅してしまう場所は
イベントチップで移動させて、フラグの切り替えでチップを無効化させています。
ドラクエビューアでマップを開くとマップ移動チップなら移、イベントチップならイと
表示され、そこをクリックすると右側にXY座標が表示されるので非常に便利です。
上の画像はドラクエビューアでIDに512と入力して表示させた第1世界のフィールドです。
カルナック城は爆発後に消えてしまいますので、移動手段がイベントチップとなっていて、
カルナックの町は最後まで残るのでマップ移動チップになっているのがわかります。
このカルナック城に入るイベントチップは、イベントコードA4 19でフラグを切り替えると
無効化されて、座標を踏んでも何もおこらなくなります。
この移動イベントの内容は$8B223にあります。イベントコードは以下の通りです。
E0 83 C0 17 2A 00 A4 FF FF
E0での通常移動なのですが、カルナック城はID:0x0083です。ひっくり返すと83 00。これに
オプションとして+0x80地名表示、+0x40テレポ可を合わせて80 + 40 = C0となりますので、
83 C0となっています。XY座標は向きのオプションなしなのでそのまま17 2Aです。キャラ絵も
そのままなので00。次のA4 FFはモンスターエンカウントなしのフラグです。カルナック城は
爆発イベントがあり、マップエントリーは80 80のモンスター遭遇ありになっています。
そのため、普段はモンスターが出ないように、イベント移動でエンカウントなしのフラグを
オンにしています。城からフィールドに出る際もイベントチップによる移動になっていて、
上の画像のイイイを踏むと発生します。イベントコードは$95A43から以下の通りです。
E0 00 00 54 4E 00 A5 FF FF
今度は第1世界のフィールドの54 4Eに移動してA5 FFでモンスターエンカウント無効化フラグを
オフにしています。フラグ切り替えはA4 xxでオン。対になるA5 xxでオフという関係です。
次に、イベントチップの座標を動かす方法ついて紹介します。下の画像をご覧下さい。
カルナック城への移動用イベントチップ(イイ)が2つ並んでいます。これらをクリックして
座標を確認しますと、左は53 4D、右は54 4Dです。これを設定している場所はWikiより、
0E2800- : イベント場所[4Bytes * ] 2B:座標
まずStirlingで$E2800に移動します。ここから53 4dを検索すると
上の画像の反転部分がヒットします。イベントチップは4バイトなので53 4D AC 01が左側の
イベントチップです。そのすぐ右隣りは54 4D AC 01です。3〜4バイト目はイベント指定で、
どちらも同じ$8B223に飛ばすのでAC 01に設定されています。これらのY座標の数値を変更して
53 4E、54 4Eで保存すると下の画像のように各チップのY座標が1ずつ下にズレます。
イベントチップを移動させる場合は、まずドラクエビューアで座標を調べて、イベント位置
$E2800から座標を検索して、それっぽいところを書き換えてから再度ドラクエビューアで
確認すると確実です。逆にイベント指定だけを書き換えると別のイベントが発生します。
これにてマップチュートリアルを終わります。